ポスターはよほどの事情でもない限りはカラーで印刷するのが原則です。となると,どれだけ鮮やかな発色をすることができるか,細かい色合いやグラデーションを表現できるかが作成の際に非常に重要なポイントとなってきます。
たとえば観光イベントの場合は現地の風景や特産品をできるだけ魅力的に表現する必要がありますし,陰影の表現もポスターの出来栄えに非常に大きな影響を及ぼします。このカラー印刷の環境がよくないとパソコンでデザインしたときのイメージと実際に印刷したときの出来栄えの間にギャップが生じてしまい,ガッカリしてしまうといったことも少なくありません。ガッカリで済めばよいのですが,多くの人の興味を惹きつけることができずに十分な効果を上げられない恐れもあります。
それだけにカラーモード設定は必ず確認しておくようにしましょう。家庭用のプリンターを日ごろ利用する方にとってカラーモードといえば「RGBカラー」のことですが,プロに依頼してポスターを作成する場合には他の選択肢も視野に入れて選択する必要も出てくるのです。
RGBカラーモードとはおなじみの「RGBカラー」とは光の三原則,つまり赤(Red),緑(Green),青(Blue)の三色を基準に色を作り上げていくものです。パソコンやスマホのモニターなどはこの形で色を作り上げています。最大の特徴は光を基準にしていることもあって色を重ねれば重ねるほど明るくなり,白へと近づいていく点です。そのため「加法混色」という名称も使われています。